温熱療法は接骨院・整骨院の施術で長年使われてきた定番の物理療法です。
接骨院・整骨院などで多く活用されていますが、いざ買い替えや新規導入を検討すると「ホットパックと温熱治療器はどう違うの?」「医療用と家庭用の差は?」という疑問が出てくることも多いのではないでしょうか?

ダイヤ工業では、温熱治療器・ホットパックをはじめとする物療機器を幅広く取り扱っています。
この記事では、接骨院・整骨院向けに温熱治療器・ホットパックの選び方のポイントと各タイプの特徴をわかりやすく整理しました。ぜひ自院の機器選定の参考にしてくださいね。
- 温熱治療器・ホットパックの違いと使い分け
- 医療用温熱治療器の種類(ホットパック・遠赤外線・超短波・ラジオ波)の特徴
- 接骨院・整骨院向け 医療用ホットパックの選び方
- 導入費用・ランニングコストの目安と自費メニューへの活用方法
温熱療法とは——接骨院・整骨院で使われる温熱の基礎知識
温熱療法は、身体に熱を加えることで血行促進・筋緊張の緩和・新陳代謝の向上をサポートする物理療法です。接骨院・整骨院では慢性期の症状へのアプローチや施術前の準備として活用されています。
温熱の作用として知られているのは主に以下の3点です。
・血液循環の促進:温熱を加えることで局所の血管が拡張し、血液の循環が活発になる
・筋肉の緊張緩和:筋スパズム(けいれん)や慢性的な筋緊張の緩和に活用される
・関節の柔軟性確保:靭帯や腱などの結合組織が温まることでストレッチや関節可動域訓練がしやすくなる
多くの先生方が、「ホットパックをかけてから手技に入ると、患者さまの身体がすでにほぐれていて施術がスムーズに進む」という経験をされているのではないでしょうか。このように、施術効率を高めるための準備としての役割は、接骨院・整骨院の日常の施術ルーティンに組み込まれています。
温熱治療器とホットパックの違い
「温熱治療器」と「ホットパック」は混同されがちですが、加温の仕組みや温熱の届く深さに明確な違いがあります。自院の施術スタイルにどちらが合うか、まずはそれぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | 温熱治療器(機器型) | ホットパック (保温器+パック) |
|---|---|---|
| 加熱の仕組み | 電気・電磁波・光線で身体を直接加温 | 温水(約70〜80℃)で温めたパックを患部に当てる |
| 温熱の到達深度 | 機器の種類により深部まで到達可能 | 主に表在(皮膚表面〜浅い筋肉層まで) |
| 立ち上がり時間 | 電源ONから即時〜数分程度 | 保温器の温め待ちが必要(30分〜) |
| コスト | 機器の本体費用が高め | 初期費用が低く、消耗品(パック)で継続コスト |
| 施術への導入目的 | 慢性疼痛の緩和・深部組織へのアプローチ | 施術前の準備・手技の効率化 |
上記の通り、ホットパックは手技前の筋緊張緩和や、リラクゼーション目的として多くの院で活用されています。 一方で、遠赤外線や超短波といった温熱治療器は、より深部の組織への熱作用が期待できるため、慢性的な腰痛や頑固な肩こりに対する物理療法メニューの主軸として、手技と組み合わせて使われる傾向があります。
医療用温熱治療器の種類と特徴
接骨院・整骨院で導入されている代表的な温熱機器と、近年自費メニューで注目のラジオ波治療器について、それぞれの特徴を解説します。
① ホットパック(パック式温熱)

シリカゲルや植物性・粘土系の素材を内包したパックを、専用の保温器(湿式のハイドロコレーターや乾式保温器)で約70〜80℃に温めて使用します。家庭用の電気あんかやカイロとは異なり、一定の温度を長時間保持できるのが特徴です。肩用、腰用、膝用など、患部の形状にフィットする豊富なサイズ展開があります
② 遠赤外線治療器

遠赤外線を照射して体表から温める機器です。パックの温め待ちなどの準備が不要で、スイッチを入れれば即座に使用できるため、スタッフの少ない1人院でも扱いやすいのが特徴です。ベッドサイドに設置する据え置き型や、ベッドにセットするパネル型などがあります。
③ 超短波治療器

高周波(27.12MHz)の電磁波で体内に熱を発生させます。ホットパックでは届かない深部の温熱が可能で、慢性期の関節疾患や深部の筋肉へのアプローチに使われます。医療機器としての認証が必要で、管理医療機器に該当します。
④ ウォーターベッド(水流マッサージ)

温水と水流の圧力で全身を温めながらマッサージする機器です。患者さまの待ち時間活用や施術前の準備として使われることが多いです。温熱+マッサージの複合効果が得られ、患者さま満足度が高い機器の1つです。
⑤ ラジオ波温熱機器(CET/RET方式)

近年、自費メニューへの導入が増えているのがラジオ波(高周波)を使った温熱機器です。CET(容量結合式)とRET(抵抗結合式)の2つの出力方式を使い分けることで、体表から深部まで幅広い層への温熱ケアを提供できます。ホットパックや遠赤外線と比べて、より積極的な深部アプローチが可能なため、自費メニューでも活用できる機器になっています。
・フィジオ ラジオスティムMH2
CET・RET両モードに対応した機種です。最大出力はRET:100W、CET:350VAです。3種のプローブに加え、標準付属の「マジックヒートハンド」を使うことで、部位や目的に応じた温熱ケアの幅が広がります。専用ワゴン付きで院内の動線も考えられた設計です。
※本商品は医療機器ではありません。
医療用ホットパックの選び方【4つのポイント】
① 保温器(ハイドロコレーター)のサイズ・収納数
患者さまの来院数と同時使用本数から逆算してサイズを選びます。1日20人以上の院では大容量タイプ(12〜24本収納)が使いやすく、小規模院なら6〜8本タイプでも使用しやすいです。庫内温度の安定性(温度ムラの少なさ)も重要な選定ポイントです。
② パックの部位展開・サイズバリエーション
頸部用・肩用・腰用・膝用など部位に合わせたサイズ展開があるかを確認します。標準サイズだけでなく、頸部の形状にフィットするネック型や、広い面積をカバーするオーバーサイズも揃えておくと施術の幅が広がります。
③ パックの耐久性と交換コスト
ホットパックは消耗品です。1〜2年での定期的な買い替えが目安になります。耐久性の高い素材(シリカゲル系など)を選ぶとランニングコストを抑えられることがあります。
④ カバー・タオルの衛生管理
ホットパックは患者さまの皮膚に直接触れるため、カバーの清潔管理が重要です。洗濯可能なカバーのセット枚数と、交換のしやすさも確認しておきましょう。使い捨てシーツとの併用で衛生対応している院もあります。
導入費用・ランニングコストの目安
温熱関連機器の導入費用とランニングコストを分かりやすく整理しました。 初期費用を低く抑えられても、パックの定期交換や日々の洗濯・電気代といったランニングコストが積み重なるため、中長期的な視点で予算を組むのがポイントです。
| 費目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 保温器(初期) | 3〜20万円 | サイズ・収納数により変動 |
| ホットパック(初期セット) | 1〜5万円 | 部位別セット購入がお得 |
| パック交換(1〜2年ごと) | 5,000〜2万円/回 | まとめ購入で単価ダウン |
| カバー・タオル | 月2,000〜5,000円 | 洗濯コスト含む |
| 電気代(保温器稼働) | 月1,000〜3,000円 | 機種・稼働時間により変動 |
自費メニューへの活用方法
温熱機器は保険施術の前処置として使われることもありますが、自費メニューへの転換で収益向上に活用している院も増えています。
下記は自費メニューの活用例ですので、参考にしてみてください。

① ウォーターベッドの自費設定
ウォーターベッドは待ち時間の有効活用として無料で開放しているケースも多いですが、1回100〜500円ほどのワンコインメニューとして設定する院もあります。患者さまの満足度が高く、リピートにつながりやすいメニューです。
②慢性疲労・肩こりの温熱集中ケアプラン
超短波や遠赤外線を組み合わせた「深部温熱コース」を自費で設定するパターンです。例えば、保険では対応しきれない慢性症状へのアプローチとして、サブスクや回数券等の施術で活用する方法もありますね。定期的に来院する環境を整えることで、離脱を防ぐ効果もあります。
③ フィジオ ラジオスティムMH2を活用した自費温熱メニュー
ラジオ波機器の最大の強みは、手技と組み合わせることで、より本格的な温熱施術を提供できる点にあります。
「フィジオ ラジオスティムMH2」を導入すれば、独自の自費メニューをスムーズに構築することができます。 スポット的なアプローチができるCETモードと、幅広い面を効率よく加熱できるRETモードの使い分けに加え、フリーハンドで自在に温熱を行えるモードも搭載しているので、背部・大腿・腰部など、あらゆる部位の悩みに柔軟に対応できます。 1回あたり3,000〜8,000円の設定であれば、月10〜20件の稼働でも月に3〜16万円の自費売上プラスが見込めます。
例えば、肩や腰の継続的な悩みを抱える患者さまに対して「電気では届かない、さらに奥の筋肉にアプローチできますよ」とお伝えし、体験コース(初回半額)などの導線を作る方法もあります。プローブの使い分けで背部・大腿・腰部など幅広い部位に対応できるのも使いやすい理由になっています。
→ フィジオ ラジオスティムMH2の詳細・デモ機お申込みはこちら(※医療機器ではありません)
よくある質問(FAQ)
- Q1. 温熱治療器の中で、ダイヤ工業で購入希望が多い種類はなんですか?
- A. 最近では、ラジオ波治療器が人気です。深部アプローチが可能で、手技と組み合わせた施術もできるので、既存の自費メニューでも活用できます。また、新しい自費メニューの軸として導入される院もあります。
- Q2. 医療用ホットパックと家庭用の違いは何ですか?
- A. 医療用ホットパックは高温(70〜80℃)の保温器で使用することを前提とした耐久性・保温性を持ちます。また医療機器として適切な使用方法が定められています。家庭用製品とは素材・耐熱性・安全基準が異なります。
- Q3.ウォーターベッドは管理医療機器ですか?
- A. 医療用のウォーターベッドマッサージ器は管理医療機器(クラスII)に該当するものが多いです。医療機器販売業の許可を持つ業者から購入し、適切な管理・点検を行ってください。医療機器に該当しない商品もあります。
- Q4. フィジオ ラジオスティムMH2をデモ機で試すことはできますか?
- A. 可能です。フィジオ ラジオスティムMH2のデモ機のお申込みはこちらからお気軽にお問合せください。
まとめ
温熱治療器・ホットパックは、接骨院・整骨院の施術において広く活用できるツールです。
選び方のポイントは、院の規模・1日の患者さまの来院数・使用目的に合わせて機器タイプを選ぶことです。ホットパックから始めたり、自費メニュに取り入れる物療機器としてラジオ波や遠赤外線、超短波機器などを追加したりすることもおすすめです。
「どんな機能があるか具体的に聞きたい」「他院の活用例を知りたい」など、気になることがあればお気軽にお問合せください。
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記事について
執筆者:ダイヤ工業 メディカル部門スタッフ
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