ソルボヒールカップ・ヒールパッドの選び方・違い・使い分けガイド【接骨院向け】

接骨院、整骨院に来院する患者さまで「かかとが痛い」「かかとがだるい」というお悩みに対し、フルインソールまでは提案しづらいけれど、何かひとつサポート用品をすすめたい――そんな場面はありませんか?そんなときに選択肢になるのが、ソルボヒールカップとヒールパッドです。

この記事を読めば、ソルボヒールカップとヒールパッドの違い、それぞれの選び方、業務用として揃える際のポイントが分かります。

読み終える頃には、患者さまの症状や状態に応じて、ヒールカップかヒールパッドか選びやすくなっているはずです。

本記事で紹介しているヒールカップ・ヒールパッドは、医療機器ではなく身体サポート用品(雑品)です。特定の疾患の診断・治療を目的とするものではなく、装着シーンや用途に応じた足部のサポートを目的としています。症状の診断・治療については、整形外科等の医療機関の受診をご案内ください。

📋 この記事を読めばわかること

  • ヒールカップとヒールパッドの構造的な違い
  • ヒールカップとは?ヒールパッドとは?それぞれの基本知識
  • それぞれが向いている装着シーン・お悩みのタイプ
  • 業務用として選ぶ際にチェックすべきポイント(厚み・サイズ・素材)
  • ダイヤ工業が扱う主要ラインナップの比較
  • 物販として提案しやすい価格帯の考え方

ヒールカップとヒールパッドの違い

この章では、名前が似ているために混同されやすいヒールカップとヒールパッドの違いを整理します。ここが曖昧なままだと、患者さまへの説明もぼやけてしまいます。

💡 結論:構造と目的の違い

ヒールカップは、踵全体をカップ状の構造で包み込むタイプです。踵の左右への倒れ込みを抑えることを主目的としており、立体的な構造で踵をしっかりホールドします。
一方のヒールパッドは、踵の底面に敷く平たいクッション材で、主に踵にかかる縦方向の衝撃を和らげることを目的としています。

「なんとなく踵用のグッズ」として一括りにされてしまいがちですが、実は目的が異なる商品です。踵の安定性を求めているのか、それとも踵への衝撃吸収を求めているのかによって、提案すべき商品が変わってきます。

もう少し踏み込むと、ヒールカップは踵骨を左右から支える立体構造のため、扁平気味の足や、踵の内倒れが気になる患者さまとの相性がよいとされています。
対してヒールパッドは、踵の底面にクッション性を追加するシンプルな構造のため、立ち仕事が長い方や、硬い床の上での作業が多い方からのご相談で提案しやすい傾向があります。この違いを一言で説明できるだけで、患者さまの納得感は大きく変わってきます。

ソルボヒールカップとは?

ソルボヒールカップとは、かかと(踵部)の底面から側面にかけてを立体的な「お椀型(カップ状)」の構造で深めに包み込む足部サポート用品です。

ソルボのヒールカップ 裏側の画像

🏆 ソルボヒールカップの主な特徴と役割

  • かかとの固定・ブレ防止: 歩行や運動時にかかとが左右へグラつくのを立体構造で抑え、軸を安定させます。
  • かかと脂肪層(ヒールパッド)のアライメント保持: 人体のかかとにある脂肪組織を集中的に包み込み、着地時の衝撃を受け止める本来のクッション機能をサポートします。
  • スポーツや日常の安定感アップ: アキレス腱まわりのブレや、踵の歪み・内倒れ(過回転)が気になる方に向いています。

ソルボヒールパッドとは?

ソルボヒールパッドとは、靴のかかと部分(踵底面)に敷いて使用する、クッション性に特化したシート状・パッド状の足部サポート用品です。

ソルボのヒールパッド

🏆 ソルボヒールパッドの主な特徴と役割

  • 縦方向の強い衝撃緩和: 粘弾性素材「ソルボセイン」の高い衝撃吸収力により、かかと着地時に骨や関節へ響く衝撃を効果的に和らげます。
  • シンプルで手軽な装着感: 側面の立ち上がりが少ないフラット設計のため、さまざまな靴に入れやすく、違和感なく手軽に使えます。
  • 立ち仕事や長時間の歩行に: 床の硬い場所での作業や、長時間の立ち仕事でかかとが痛む・だるさを感じる方の負担軽減に適しています。
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主要ラインナップの比較

この章では、業務用として仕入れを検討しやすいよう、ダイヤ工業が扱う主要なヒールカップ・ヒールパッド商品を表で比較します。

商品名 タイプ 特徴
ソルボヒールカップ ヒールカップ 踵を包み込み、衝撃吸収と安定性を両立
ベースカップスーパーライト カップインソール 軽量設計で日常使いに取り入れやすい
ベースカップインソール 足底挿板専用インソール ソルボパッド(パーツ)と組み合わせて使う専用設計
ソルボヒールパッド ヒールパッド 厚めでやわらかいタイプ。踵骨・アキレス腱まわりの負担軽減を意識
ソルボヒール ヒールパッド 薄型でシンプルな踵サポート

お悩み別の選び方

足の裏に悩みがある女性が整骨院の先生に相談している様子

この章では、患者さまの訴え方別に、どちらを提案すべきかを整理します。先生からよく聞かれるのが「痛みの場所は同じ“かかと”なのに、商品はどう選べばいいのか」という質問です。

💬 患者さまの訴えに応じた切り分けポイント

・「歩くと踵がグラグラする・不安定」という訴え: ソルボヒールカップ(踵の左右の倒れ込みを抑える構造)

・「踵の裏に痛みを・着地の衝撃がつらい」という訴え: ソルボヒールパッド(厚めのクッション性重視タイプ)

・「立ち仕事で一日中足が疲れる」という訴え: 薄型のヒールパッド(ソルボヒール)から試す

・「フルインソールを入れるほどではないが、何か対策したい」という訴え: ヒールカップ・ヒールパッドのどちらも入り口として提案しやすい

実は、この「フルインソールほどではない」という感覚を持つ患者さまは非常に多く、そここそがヒールカップ・ヒールパッドの最大の出番だと言えます。「大がかりな提案は身構えられてしまうが、ワンポイントのグッズなら気軽に手に取ってもらえる」という声もあります。まずはハードルの低いところから、患者さまとの物販の会話を始めてみてはいかがでしょうか。

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業務用として選ぶ際のチェックポイント

この章では、実際に仕入れる際にチェックしておきたいポイントを解説します。見た目が似ている商品でも、細部の違いが患者満足度を左右します。

🔍 仕入れ時の4つのチェックリスト

① 厚みと靴の互換性
厚いタイプほどクッション性は高まりますが、靴の中で窮屈に感じられることもあるため、患者さまが普段履いている靴の種類(スニーカー、革靴、パンプスなど)を確認した上でご提案いただくのが安心です。

② サイズ展開と普段の靴
多くの商品はL・M・Sといった複数サイズで展開されているため、患者さまの足のサイズに合わせたご案内が必要になります。パンプスなど見えやすい靴の場合は、薄型・目立ちにくいタイプをご案内いただくと満足度が高まります。

③ 素材の耐久性と買い替え案内
ソルボセインのような粘弾性素材は、一般的なウレタンフォームに比べてへたりにくいという特徴がありますが、それでも消耗品であることに変わりはありません。定期的な買い替えのご案内も、物販の継続的な収益につながる大切な視点です。

④ 価格帯のグラデーション
スタンダードヒールカップのような入門価格帯の商品と、ソルボヒールカップのような機能重視の商品の両方を揃えておくことで、患者さまの予算感に応じた提案の幅が広がります。

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部分サポート品を物販の入り口にするコツ

患者さまの状態や要望によっても異なりますが、フルインソールなどの単価高めの商品をはじめに案内すると、患者さまの心理的なハードルが高くなってしまうことがあります。そこで有効なのが、ヒールカップ・ヒールパッドのような低単価の部分サポート品を「物販の入り口」として位置づける考え方です。

🌱 段階的な物販アプローチのメリット

まず数百円〜1,500円程度の商品を試していただき、履き心地の変化を実感していただく。そこから信頼関係が生まれれば、次のステップとしてフルインソールのご提案がしやすくなります。いきなり高額品を勧めるより、この段階的なアプローチの方が、結果的に物販が取り入れやすくなることがあります。

先生の院が、患者さまにとって「気軽に相談できる足の相談窓口」になっていただけたら――それが、この記事を通じて私たちが一番願っていることです。

実は、部分サポート品は会計時のレジ横やお会計スペースに現物を置いておくだけでも、患者さまが自発的に手に取ってくださるケースが少なくありません。スタッフから積極的に声をかける時間が取りにくい忙しい院ほど、こうした「見える化」の工夫が効いてくるという声もよく耳にします。


まとめ

  • ヒールカップは踵の左右の安定性、ヒールパッドは縦方向の衝撃吸収を主目的とする
  • 患者さまの訴え方(グラグラ感か、ズキッとする痛みか)で選ぶ商品が変わる
  • 厚み・サイズ・素材の耐久性が業務用選定のチェックポイント
  • 低単価の部分サポート品は物販の入り口として非常に有効
  • 段階的な提案が、結果的に院全体の物販売上の安定につながる
  • 会計スペースへの現物展示など「見える化」の工夫も物販のきっかけになる

患者さまの「かかとの違和感」に対して一言寄り添えられるように、この記事がきっかけになれば幸いです。小さな一言から、物販の会話が始まることもあります。ぜひ試してみてください。

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📚 参考文献・出典

・ソルボ公式サイト「SORBOTHANE」インソール製品ページ(https://www.sorbo-japan.com/insole.html)
・ソルボ≪公式≫オンラインストア(https://www.sorbothane-shop.com/)


記事について

執筆者:ダイヤ工業 メディカル部門スタッフ
ダイヤ工業Instagram:https://www.instagram.com/daiyak_medical/
ダイヤ工業公式LINEアカウント:https://line.me/R/ti/p/@ufc7127o

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よくあるご質問(Q&A)

Q. ソルボヒールは繰り返し使用できますか? ▼
A. ご使用いただけます。
靴のかかと部にあわせるだけの簡単装着なので、入れ替えてお使いいただけます。
Q. ソルボヒールの厚みと特徴は? ▼
A. 厚いところで約5.0mm、先端に掛けて約2.5mmと薄くなっていきます。
特徴としては、すべてソルボセインを使用しているため衝撃吸収に優れています。靴のかかと部にあわせるだけの簡単装着なので、スポーツシューズからカジュアル・ビジネスシューズまで幅広くご使用いただけます
Q. ソルボヒールカップの厚みと特徴は? ▼
A. かかと部分で約6.0mmです。
特徴としては、ハーフタイプのカップインソールでかかと部分を包み込み安定感があります。厚みがあり、クッション性もあります。
Q. 「ソルボヒールパッド」と「ソルボヒール」はどう使い分けたらいいですか? ▼
A. 「ソルボヒールパッド」は形が半楕円形でかかとの先端部分に向けて傾斜があります。一番厚みのあるかかとの先端部分の厚みは8㎜となります。かかと位置を少し高く調整して、足部やアキレス腱まわりの負担を軽減したい方におすすめです。
「ソルボヒール」は形が小判型で厚みはかかと部が約5mm、先端にかけて約2.5mmとなります。日常生活からスポーツ時まで幅広いシーンでかかとを衝撃から守ります。
Q. サイズはどう選べばいいですか? ▼
A. 足のサイズに応じたL・M・Sなどの展開がありますので、患者さまの足のサイズをもとにご案内ください。
Q. ヒールパッドやヒールカップは男女兼用ですか? ▼
A. 多くの商品がサイズ展開で対応しており、男女問わずご利用いただけます。足のサイズに応じたご案内をおすすめします。