接骨院・整骨院の業務用テーピング 種類と選び方の完全ガイド【2026年版】

業務用のテーピングの仕入・購入に関して「なんとなく使い慣れたものを継続して買い続けている」という方も多いのではないでしょうか?

テーピングは接骨院・整骨院でよく使う消耗品の1つであり、消費量によってはコストも大きくなるので、自院にあった商品を選びたいですよね。ですが実際には「種類が多くてどれを在庫すべきかわからない」「使い分けの方法がかわっていない」というケースも多いです。

この記事では、施術等で使用するテーピングを選ぶときの判断軸を体系的に整理することで「どのテープをいつ・なぜ選ぶか」が明確になるはずです。
テーピング選びの参考にしてみてください。

この記事は接骨院・整骨院・鍼灸院・スポーツトレーナーなど施術者・医療従事者向けの情報です。


まず整理:テーピングの主要6タイプ

「テーピング」という言葉でひとくくりにされがちですが、接骨院や整骨院などの施術院で使用される業務用のテーピングには目的・素材・伸縮性が大きく異なる6つのタイプがあります。

タイプ 伸縮性 主な目的
キネシオテープ(伸縮) 筋肉・皮膚へのアプローチ、動きのサポート
ホワイトテープ(非伸縮) なし 関節固定、急性期の動域制限
固定用伸縮テープ 機能的固定、スポーツ復帰期
ソフト伸縮テープ 軽い圧迫、非伸縮・固定伸縮テープとの併用
自着性包帯 中〜高 粘着剤なし・肌に優しい固定・圧迫
アンダーラップ あり(下地用) 肌保護・テープ剥がれ防止の下地

6タイプすべてを常備しておくケースは少なく、患者さま層や目的、施術スタイルに応じて購入するタイプを決めている院が多い傾向にあります。


テーピング選びのポイント1:固定したいのか、サポートしたいのか

テーピングの選択で重要なことの1つが「目的」です。この1点を明確にするだけで、タイプが絞り込まれていきます。

固定を目的とする場合

「関節の動きそのものを制限したい」「 受傷直後の応急処置として固定したい」——この場合に使われることが多いのはホワイトテープ(非伸縮テープ)です。

ホワイトテープの強みの1つは「伸びない」ことです。
足首・手首・指などの急性固定では、伸縮性のあるキネシオテープより非伸縮のホワイトテープのほうが固定力が強く安定します。スポーツ競技中に関節等を守るガードテーピングも、非伸縮テープが使われる傾向にあります。

ただし、完全固定までは必要なく、競技中に動ける範囲での適度な固定が求められる場面では、固定用伸縮テープが適しています。ホワイトより動きやすく、キネシオより固定力がある中間の選択肢です。

また、ホワイトテープ(非伸縮テープ)や固定用伸縮テープと併用して圧迫・固定をする場合はソフト伸縮テープを使用する場合があります。
通気性がよく、伸縮性が高いので固定用テープのフィット感を高めたり、適度な圧迫・固定を行うことができます。

サポートを目的とする場合

「筋肉の働きを補助したい」「長時間貼り続けながら動いてもらいたい」——この場面に使われることが多いのはキネシオテープ(伸縮テープ)です。

伸縮性が高いため、筋肉の収縮・弛緩に追随します。慢性的な腰・肩・ふくらはぎのサポート、スポーツ後のリカバリー、日常生活での使用を想定した動きのサポートはキネシオテープの得意領域になります。

キネシオテープとホワイトテープの使い分けについては・キネシオテープとホワイトテープの違いと使い分けをご参照ください。


テーピング選びのポイント2:患者層とタイプ別おすすめテープ

同じ部位への施術であっても、激しい動きや発汗を伴うアスリートなのか、皮膚トラブルを避けたい一般・高齢の方なのかによって選ぶべきテープの仕様は異なります。ここでは患者さまの層別の課題に対応するダイヤ工業の代表的なおすすめのテーピングをご紹介します。

1. スポーツ選手・適度な圧迫・固定をしたい場合

発汗量が多く高強度の運動を行うアスリートや、ケガの後等でしっかりとしたサポートを求める場面では、汗に強く固定力の高いテープが必須です。

【撥水タイプの固定用伸縮テープ】アクションテックス

低伸縮・厚手生地を採用し、しっかりとした圧迫固定を実現した固定用伸縮テーピングです。撥水性を備えているため、激しい運動での汗や水濡れでも剥がれにくく、関節の固定や強い筋肉のサポート力を提供します。
愛用いただいている方からは「スポーツで肩を痛めていた選手にアクションテックスを巻いたことで筋肉をサポートでき、大会に出場させることができました!練習中や試合中もはがれないので巻き直す必要がなく、トレーナー活動に欠かせないテーピングです」と嬉しい声もいただいています。

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2. 日常生活で使用・肌刺激を抑制したい場合

日常生活でのサポートが中心となる患者さまには、お肌に優しい仕様のテープがおすすめです。用途や貼り方に合わせて以下の2タイプを使い分けるのがおすすめです。

① 汎用性が高い標準タイプ

毎日の施術で幅広く使え、お肌への低刺激性を追求した万能なキネシオテープです。

【肌に優しい標準タイプ】αテックス(標準)エマルションタイプ

肌に優しいエマルション粘着剤を採用した標準的なキネシオテープです。適度な厚みがあり、汎用性の高いテーピングです。

▶ αテックス(標準)エマルションタイプの詳細を見る(ダイヤ公式オンラインストア)

② 薄手で重ねて貼れるタイプ

複雑な部位への貼り分けや、重ね貼りを行う施術に適した薄手タイプです。

【薄手・重ね貼り用】αテックス(薄手)

肌に優しく、重ね貼りができる薄手タイプのテーピングです。薄手なので、指や手などの細かい部位の使用にもお勧めです。

▶ αテックス(薄手)の詳細を見る(ダイヤ公式オンラインストア)

どんな部位にどんな目的で巻くかによって、適した幅や伸縮性、生地の薄さ(通気性)が異なりますが、患者さまの状態や院の施術方針(固定重視 or 可動域・サポート重視)、巻きやすさに合わせて数種類を常備しておくと、さまざまなケースに使用できるので便利です。


院の規模・患者さまのタイプ別の在庫構成モデル

使用するテーピングの種類と量は院の規模・患者さま層によって変わります。使用量や施術スタイルによっても大きく変わりますが、在庫としてそろえておくと便利なテーピングの種類の例をまとめました。あくまで例ですので、参考としてご確認ください。

■モデルA:スポーツ系が多い院(部活・競技系来院者50%以上)

・キネシオテープ(撥水タイプ)50mm・75mm:最多在庫

・ホワイトテープ 25mm・38mm:足首・手首の固定用

・固定用伸縮テープ:復帰期の機能的固定

・アンダーラップ:肌保護・テープ剥がれ防止

・ソフト伸縮テープ:関節や可動域の安定

・自着性包帯:不要 or 少量

■モデルB:慢性的な症状の患者さま中心の院(慢性腰痛・肩こり・高齢者の方中心)

・キネシオテープ(スタンダード)50mm:主力

・キネシオテープ(肌に優しいタイプ):高齢者の方向け

・ホワイトテープ 25mm~50mm:少量在庫

・自着性包帯:高齢者の方の圧迫固定に

・アンダーラップ:高齢者の方・敏感肌の患者さま向けに

■モデルC:混在型の院(スポーツ30%・一般50%・高齢者20%)

・キネシオテープ(撥水)or固定用伸縮テープ 50mm:スポーツ系に

・キネシオテープ(スタンダード)50mm:汎用性が高くさまざまな患者さまに

・キネシオテープ(肌に優しいタイプ):高齢者の方向け

・ホワイトテープ 25mm:足首・手首の急性固定に

・アンダーラップ:高齢者の方・敏感肌の患者さま向けに

・ソフト伸縮テープ:関節や可動域の安定

・固定用伸縮テープ:必要に応じて少量

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アンダーラップ・自着性包帯・ソフト伸縮テープの活用タイミング

在庫を悩みがちな「アンダーラップ」「自着性包帯」「ソフト伸縮テープ」を使う場面について整理します。
それぞれの特徴や得意とする場面を知ることで、既存のテーピングと使い分けることができます。

■アンダーラップを使うべき場面

・体毛が多い患者さま(テープ剥離時の毛の引っ張りや痛みを防ぐ)

・高齢者や敏感肌の患者さま(粘着剤の直接接触による刺激や皮膚トラブルを避ける)

・繰り返しテーピングを行う部位(毎日の貼付による肌荒れやかぶれの蓄積を防ぐ)

・テープを頻繁に交換・貼り直す患者さま(剥がす際にかかる皮膚へのストレスを軽減する)

 

■自着性包帯を使うべき場面

・粘着剤による肌トラブルが気になる患者さま(皮膚に直接接着せず、テープ同士のみで固定できる)

・テーピングの仕上げや圧迫固定を重ねて行いたい場面(上から巻き重ねることで全体のズレや剥がれを防ぐ)

・ギプス下や包帯代わりとして圧迫固定を行いたい場面(しっかりとした圧迫感を出しつつ、再調整も容易に行える)

・訪問やスポーツ現場で手軽に簡易固定を行いたい場面(粘着剤不要で扱いやすく、ハサミなしでも素早く処置できる)

 

■ソフト伸縮テープを使うべき場面

・テーピングの締めや圧迫補強を手早く行いたい場面(ホワイトテープ等の仕上げとして上から重ね巻きし、適度な圧迫力を持たせる)

・固定感は欲しいが動きの自由度も残したい場面(非伸縮テープほどの固定力を嫌うスポーツ選手や日常生活動作を守りたい方)

・応急処置やアイシング固定を素早く行いたい場面(ハサミを使わず手で簡単に切れるため、施術時や現場での迅速な対応が可能)

・テープのゴワつきや重さを軽減したい場面(薄手で軽やかなフィット感があるため、関節可動域の多い部位でも違和感なく使用可能)


よくある質問(FAQ)

Q1. ホワイトテープと固定用伸縮テープはどう使い分ければいいですか?

目安は「動きを完全に制限したいか、ある程度許容したいか」です。
急性期の足首など、できる限り動かしたくない場面では、非伸縮のホワイトテープの固定力がおすすめです。
一方、スポーツ復帰期や慢性期で「固定しながらも動ける」状態が必要なときは固定用伸縮テープが向いています。患者さまのフェーズに合わせて切り替えると、患者さまの信頼にもつながります。

Q2. 同じキネシオテープでもメーカーによって何が違いますか?

主な違いは「伸縮率」「粘着剤の種類・形状」「素材(綿・ポリエステル・ナイロン)」「撥水性の有無」「生地の薄さ」などです。
伸縮率は明記されていないこともありますが、メーカーや種類によって差があります。

Q3. アンダーラップは毎回使うべきですか?

必須ではありませんが、部位や肌の状態によって使うこともあります。繰り返し貼付の患者さまや肌ストレスを感じやすい部位、体毛の多い患者さまなどに使用することで、剥がす際のストレスを軽減することにもつながります。

Q4. 業務用テーピングの保管方法に気をつけることはありますか?

粘着剤は高温・直射日光・高湿度で劣化します。直射日光が当たらない場所での保管が基本です。夏場は特に在庫過多に注意し、使い切れる量だけ発注するほうが品質を保つことにつながります。

Q5. 粘着剤が強い場合などに、アンダーラップ以外で肌を保護する方法はありますか?

皮膚保護材があります。肌に保護膜を形成し、刺激から肌を守る役割があります。
ダイヤ工業では、スプレータイプでテープ等の貼付部位に塗布後テープが貼付できて、剥離刺激も低減する商品や保護クリームなどもご準備しています。
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まとめ:接骨院・整骨院のテーピング選びのポイント

・接骨院・整骨院等で使用されるテーピングは主に6タイプ

・固定したいか、サポートしたいか、どのくらいの強度がいいかなど、使用の目的を決めておく

・患者さまの層・使用シーンを確認する

・必要に応じて、アンダーラップ、ソフト伸縮テープ、自着用包帯を使い分ける

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記事について

執筆者:ダイヤ工業 メディカル部門スタッフ

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