美容鍼ガイド|鍼灸院向け美容鍼の種類と使い方・セイリンのラインアップなど役立つ情報を解説

美容鍼ガイド|鍼灸院向け美容鍼の種類と使い方・セイリンのラインアップなど役立つ情報を解説

近年、鍼灸院の自費メニューや集客の柱として注目されている「美容鍼」。
SNSでの拡散や口コミ効果もあり、女性患者さまを中心に「リフトアップ」「ほうれい線」などのお悩みに対するニーズが高まってきていますよね。
美容鍼は、エステや美容クリニックとは異なり、東洋医学的な経穴(ツボ)刺激と現代的な筋肉・皮膚へのアプローチを融合させ、全身の健康と美を同時にサポートできる点が強みです。


しかし、メニューを考える中で「通常鍼、ローラー鍼、円皮鍼などの種類をどう使い分けるべきか」「セルフケアや物販のおすすめは?」「仕入れコストを抑えるには?」といった疑問や課題が生まれてくることがあると思います。
そこで本記事では、鍼灸師の先生方向けに、美容鍼の基礎知識から種類別の特徴、セイリンの美容鍼のラインナップ、顔面経穴(ツボ)の紹介、さらには院セルフケアの案内ポイントまでを詳しく解説します。

【医療従事者向けの情報を掲載しています】 本記事で紹介している美容鍼・鍼灸用品に関する情報は、鍼灸師・医師などの医療従事者を対象に作成されたものです。一般の方に対する情報提供や特定の施術効果を保証するものではありませんのでご了承ください。
なお、当ストアで取り扱う管理医療機器に該当する鍼のご購入は、「はり師免許(鍼灸師資格)」または「医師免許」をお持ちの方限定となります。無資格者の方への販売はできかねますのであらかじめご了承ください。

この記事でわかること

  • 美容鍼の種類(通常の極細鍼・ローラー鍼・円皮鍼)の違い
  • セイリン美容鍼の特徴とラインナップ
  • 顔面への美容鍼施術で使う経穴の考え方
  • 患者さまへのセルフ美容鍼・ホームケア案内のポイント
  • 美容鍼自費メニューの設計例

美容鍼とは|鍼灸院での美容鍼施術の基礎

美容鍼は、顔面(顔のツボ・筋肉)に鍼を刺入することで皮膚や筋肉に刺激を与える施術です。東洋医学的な経穴刺激と、現代的な筋肉・皮膚への刺激アプローチを組み合わせた施術として、鍼灸院での自費メニューとして広く取り入れられています。

全国の鍼灸院で美容鍼メニューを設定している院が増えている背景として、美容目的での来院ニーズの高まりと、自費施術の収益源として有望なメニューであることが考えられます。
女性患者さまを中心に「顔のリフトアップ・ほうれい線・くすみ」などへの関心が高く、SNSでの情報拡散もあって認知度が上がってきているのです。
実際に、SNSなどで顔のリフトアップやほうれい線予防の、お家でできるマッサージなども多く挙げられており、幅広い年代へのニーズの高さがわかります。

美容鍼施術の考え方

美容鍼施術では、主に顔面の筋肉(表情筋)・皮膚に鍼を刺入します。顔の筋肉は全身の中でも特に薄く細かいため、院の方針や施術スタイルによって異なりますが、通常の身体への施術より細く短い鍼を使うことが多いです。
また、顔面は皮膚が薄く感受性が高いため、コーティングの質が施術感覚に影響することもあるので、鍼にも工夫がされているのです。

東洋医学的なアプローチとしては、顔の経穴(地倉・頰車・太陽・印堂・攅竹など)を刺激することで顔全体への気血の流れを整えるという考え方もあります。


美容鍼の種類:通常鍼・ローラー鍼・円皮鍼

①刺入型の美容鍼(ディスポ鍼)

通常のディスポ鍼を顔面に刺入する施術です。美容鍼として使用されることが多いディスポ鍼は、03番(φ0.10mm)~1番(φ0.16mmの極細タイプにシリコンコーティングが施されているものが多く、顔面の敏感な皮膚への刺入感をなるべく減らす工夫がされています。
施術時間は院によって異なりますが、顔全体への施術で30〜60分が一般的です。本数は20〜100本以上使う院などさまざまです。

刺入型の美容鍼一覧はこちら

②ローラー鍼

皮膚に刺入しない(または浅く接触する)微細な突起を持つローラーを顔面に転がすことで刺激を与える道具です。ローラー鍼または美容鍼ローラーとも呼ばれ、セルフケア用品として市場に多く出回っています。
施術での使用はもちろん、患者さまへのホームケアグッズとしての院内物販用に取り扱われることもあります。刺入型の美容鍼と組み合わせて使用したり、刺入に抵抗がある患者さまに使用するなど、幅広い活用ができます。

ローラー鍼(接触鍼・皮膚鍼)一覧はこちら

③円皮鍼

円皮鍼は、非常に短い鍼を医療用テープに取り付けた形状の鍼です。経穴(ツボ)や筋緊張部位に貼り付け、刺激を与えることで顔のツボや筋肉にアプローチすることができます。
鍼が非常に短く細いため、刺すときの痛みが少ないことが特徴です。施術で使用される他、美容鍼の施術効果を持続させる補助として活用されることもあります。

円皮鍼の円皮鍼のメーカー・種類については円皮鍼の種類と選び方解説ガイド|セイリン・ファロス・いっしんをご参照ください。

円皮鍼一覧はこちら

美容鍼の種類 刺入の有無 向いている患者さま・シーン
刺入型ディスポ鍼 あり 本格的な鍼施術を希望する方
経穴刺激重視
ローラー鍼 なし(接触のみ) 鍼が苦手な方
セルフケア・ホームケアグッズ
円皮鍼 あり 通常の鍼施術に不安がある方
痛みに敏感な方

セイリン美容鍼の特徴とラインナップ

今回は鍼メーカーのセイリンの美容鍼をご紹介します。
セイリン(SEIRIN)は、国内一括生産の高品質な鍼を提供している日本の人気鍼メーカーです。鍼灸師の先生の中ではご存じの方も多いのではないでしょうか。
セイリンの美容鍼の中で、刺入型ディスポ鍼ではセイリン鍼J-Sakura15(J-サクラ15、)セイリン鍼D-Kaede(D-カエデ) があります。円皮鍼ではPYONEX(パイオネックス)があります。

セイリン鍼J-Sakura15(旧 :J15SPタイプ)

セイリン鍼J-Sakura15(旧 :J15SPタイプ)は、皮膚の薄い顔面やデリケートな部位への施術を想定して開発されました。鍼長が15mmと短く設計されており、美容鍼に多く使用される人気の鍼です。
鍼尖はセイリン独自の研磨技術により丸く加工されたSPタイプになっています。この丸い鍼尖とシリコン塗布により、スムーズな刺入感が期待できます。
数あるセイリン鍼の種類の中でも、短鍼かつ丸い鍼尖を持つことで、美容鍼や浅い刺入を必要とする施術に適した鍼になっています。
セイリン鍼J-Sakura15(旧 :J15SPタイプ)詳細ページ

セイリン鍼D-Kaede(旧:Dtype)

セイリン鍼D-Kaede(旧:Dtype)は、あえて鍼管を無くした設計になった鍼です。ダイレクトな操作感を求める先生方に適した仕様となっており、鍼管を外す手間を省くことができるので、施術を効率的に行うことができます。
鍼長が15mmと短く、鍼柄は軽量で、鍼のたわみも少ないセイリンオリジナルのプラスチック鍼柄を使用してるので、部位への負担も軽減することができます。
鍼尖はセイリン鍼J-Sakura15と同じく丸く加工されたSP仕様になっており、スムーズな刺入感をサポートします。
セイリン鍼D-Kaede(旧:Dtype)詳細ページ

PYONEX(パイオネックス)


PYONEX(パイオネックス)は、個別に包装された使い捨てタイプの円皮鍼です。鍼体には高品質なステンレス鋼を使用しており、独自のシリコン塗布加工が施されているため、スムーズな刺入感を得ることができます。
テープ部分には肌に優しく通気性の良い素材を採用。長時間の貼付でもムレたりかぶれたりすることが少なく、剥がれにくいのが特徴です。
また、1枚のテープの中央に鍼を樹脂でしっかりと固定している特殊な構造となっており、使用中の脱落リスクを抑えています。
PYONEX(パイオネックス)詳細ページ

 

セイリン商品 番手/線径 長さ 美容鍼での使うシーン
セイリン鍼J-Sakura15

03番/0.10mm

2番/0.18mm

15mm 短鍼かつ線径が細く、敏感な部位の施術におすすめ
セイリン鍼D-Kaede 1番/0.16mm

5番/0.25mm
15mm 鍼管をなくしたことで、効率的な施術におすすめ
PYONEX(パイオネックス) 0.11mm

0.20mm
0.3mm

1.7mm
痛みに敏感な方や刺入型ディスポ鍼施術後のケアにおすすめ

美容鍼向け鍼の一覧を見る


美容鍼やセルフケアでの活用:顔面経穴と施術の考え方

美容鍼施術では、「顔をすっきりさせたい」「口元を引き上げたい」など、顔に関するお悩みで来院される方が多いです。実際に、顔面の筋肉にアプローチすることで、施術後に顔がすっきり見えたという感想を持つ患者さまは一定数います。
下記の経穴は顔面で使われることが多く、ご存じの方も多いと思いますが、施術後に正確な位置やアプローチの仕方を伝えることで、施術効果の持続や患者さま満足度にもつながります。

顔面で使われる主な経穴

ツボ名 位置 美容鍼での使用場面
地倉(ちそう) 口角の外方0.4寸 ほうれい線・口まわりの筋肉へのアプローチ
頰車(きょうしゃ) 下顎角前上方・咬筋隆起部 エラ・咬筋の緊張・フェイスライン施術
太陽(たいよう) こめかみ・眉毛外端と目尻の中点から1横指 こめかみの張り・目の疲れ・側頭筋への施術
攅竹(さんちく) 眉毛内端 眉間・眉毛周囲・眼輪筋へのアプローチ
印堂(いんどう) 眉毛間中央・眉間 眉間のシワ・額の緊張・精神的なリラックスにも

顔面への施術は、皮膚が薄く血管・神経が密集しているため、体幹・四肢への施術より慎重に行います。
施術前のカウンセリングでは、皮膚の状態(炎症・皮膚疾患・直近の美容施術の有無など)を必ず確認して施術に入るようにしましょう。


美容鍼のセルフケア・患者さまへのホームケア案内

患者さまから「自分でもケアできることはありますか?」と聞かれることがあるかもしれません。
残念ながら、刺入型のディスポ鍼や円皮鍼を患者さまが使用することはできません。ただし、刺入しないタイプののセルフケアグッズを案内することは可能です。

美容鍼に関係する商品で、案内しやすい商品として「ローラー鍼」があります。
皮膚の上で転がして使用する鍼で、顔や身体などに使用するタイプや極小のマイクロニードルで傷ついた肌を治癒するタイプなどがあります。
自宅で手軽に使用できるので、セルフケア用品として案内しやすい商品です。患者さまに使用上の注意や使用方法、使用のタイミング等を指導した上で販売しましょう。

院内物販として美容鍼ローラー・かっさを置く先生も増えています。施術後に「これを使ってケアしてみてください」と案内できると、患者さまの満足度向上も期待できます。
接触鍼・皮膚鍼一覧を見る


美容鍼メニューの設計と自費施術への展開

美容鍼を自費メニューとして設計する際のポイントをまとめます。

メニュー要素 考え方・目安
施術時間 顔のみ30〜45分、全身込みで60〜90分が一般的
価格帯 顔のみ5,000〜15,000円。全身込みで10,000〜20,000円以上
使用鍼の本数 20〜60本前後(院のスタイルによって大きく異なる)
コース設計 初回体験コース(お試し価格)→通常コース→定期コースの3段階が定番

美容鍼の集客は、Instagram・Googleビジネスプロフィールも活用することができます。美容鍼で感じられる効果やリール動画で「施術中の様子」を発信している院も増えています


よくある質問(FAQ)

Q1. 美容鍼を初めてする患者さまに使用するときに、セイリンの美容鍼はどの番手がおすすめですか?
A. 顔面への初施術や刺激に敏感な患者さまへの使い方では、03番(0.10mm)や02番(0.12mm)がおすすめです。極めて細く、刺激を抑えたい場合に適しています。
施術経験を積んだ上で患者さまの皮膚の状態に合わせて使い分けていくといいでしょう。

Q2. ローラー鍼は院内物販として患者さまに販売することはできますか?
A.販売可能です。患者様さまに使用上の注意や使用方法、使用のタイミング等を指導したうえで提供することをおすすめします。

Q3.円皮鍼は院内物販として患者さまに販売することはできますか?
A.管理医療機器に分類されている商品の販売には、管理医療機器販売業届書が必要です。
※刺入しないタイプで、管理医療機器に分類されていない商品の販売は可能です。ただし、貼る場所の正確な位置や皮膚状態の確認は施術者の指導のもとで行うことが重要です。院内で適切に選定・指導したうえで提供することをおすすめします。

Q4. セイリンの鍼は通電できますか?
A.セイリン鍼J-Sakura(旧JSP)・J-Matsuba(旧Jtype)・M-Ayame(旧MtypeSP)・L-Tsubaki(旧LtypeSP)・軟鍼・Gtypeはpicorina(ピコリナ)での通電は可能となります。
他商品での通電は不可となります。
※線径:0.20mm以上(3番鍼以上)、鍼長:30mm以上(1寸以上)、刺鍼深度10mm以上
※セイリン鍼D-Kaede(旧Dtype)・J-Sakura15(旧J15SP)は通電不可です。


まとめ:美容鍼導入チェックポイント

今回は美容鍼の基礎知識から鍼灸院で多く使われているセイリンの美容鍼の特徴について詳しく解説しました。
自費メニューの柱として美容鍼を成功させるためには、刺入型のディスポ鍼、セルフケアにも使えるローラー鍼、持続的なアプローチが可能な円皮鍼など、それぞれの美容鍼の種類を患者さまのお悩みやフェーズに合わせて正しく使い分けることが重要です。
また、美容鍼メニューは1回あたりの使用本数が多くなりやすいため、コストパフォーマンスを意識することも賢い運用方法の1つです。
ダイヤ工業公式オンラインストアでは、先生方の施術をサポートする高品質な各種美容鍼の業務用購入・仕入れに対応しています。

サンプルを試してみたい、注文していつ届くか知りたいなど、気になることがあればお気軽にご相談ください。
先生のお力になれるよう全力でサポートさせていただきます。

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セイリン鍼J-Sakura15(旧 :J15SPタイプ)
セイリン鍼D-Kaede(旧 :Dtype)
PYONEX(パイオネックス)
picorina(ピコリナ)

記事について

執筆者:ダイヤ工業 メディカル部門スタッフ
ダイヤ工業Instagram:https://www.instagram.com/daiyak_medical/
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